はいこの日は氷雨降りしきる中
K先生(※1)と中野サンプラザに行って仮面ライダーショー観てきました。
主人公や周辺登場人物の括舌がありえなく悪いという理由で(※2)
お子様とその親、あるいは所謂特撮マニアのみならず
一般(※3)にも広くその名を知られることとなった今年の仮面ライダー、「仮面ライダー剣(ブレイド)」。
かく言う私もその件をネットで知ったのが剣を視聴するようになったきっかけでした。
日曜朝8時という苛酷な放映時間にもかかわらず
最終回まであと1回の放映を残すのみとなった今まで楽しく観ることができたのは、
橘さん(※4)が大のお気に入りだったK先生の熱意(※5)によって
引きずられた盛り上げられた部分が大きいような気がします。
さて中野サンプラザに入りとりあえずグッズ販売ブースを見渡すと。
やはり俳優さん陣のカレンダーやポスターなどがものすごい人だかりです。
おもちゃ類はお子様は大抵入手しているでしょうしね・・・。
バックル着用のお子様もちらほら見受けられました。
パンフレットは1000円。ライダー握手会のチケットを兼ねるそうでこの値段設定です。
私は一応記念としてのみ購入しました。
座席はK先生の尽力によりS席(2階席の2列目)でした。
行った時間は昼の回、1日に3回公演があるうちの第2回です。
さて肝心のショーですが・・・
前半は完全オリジナル脚本のライダーショー。
現行の剣における4人のライダーに加え、
仮面ライダー1号・V3・ストロンガー・龍騎・ファイズ・カイザが出演。夢の競演ですね!
まあ私は仮面ライダー観てたのは実は剣が初めてなので
龍騎・ファイズ・カイザあたりは
遠目にアクションシーンを観る分にはどれがどれやらだったりもしたのですが・・・(笑
剣登場ライダー4人分については
実際の俳優陣が声をあてていました。
が、舞台慣れしている橘さん(の中の人)と始(※6)(の中の人)はいいとして
睦月(※7)と剣崎(※8)が時々TV版と声が違ってました・・・(笑
さて目当てのトークショー編。
登場するはライダー4人に加え虎太郎(※9)、広瀬さん(※10)、望美ちゃん(※11)のそれぞれ中の人。
入場するにあたりおそらくサインされてるっぽいカラーボールを投げていたのですが
肩のある男連中は1階席の前の方に1個、2階席に1個という感じで投げていたので
2階席でもゲットしていた人がいました。勿論1列目じゃないと取れなさそうでしたが・・・(笑
他の出演者の最初の印象、TV版ではカットされたシーンの話、休日の過ごし方などの
話題が展開された後、ソングコレクションに収録されている歌を各俳優が歌うことに。
始の中の人が歌うは「Take it a try(※12)」。
睦月の中の人と虎太郎の中の人がバックダンサーとして乱入、3人で踊ってます。
始の中の人はもともと音楽で世に出たかったらしいこともあって歌ウマー。
次に我等が橘さん、歌うは「rebirth(※13)」。
こちらは同じ事務所の人がバックダンサーしてました。
そして睦月と橘さんがデュエットで睦月が歌った「HERO」を歌ったり。
他の回では泣いていたと噂の橘さん、第2回では「泣きませんよっ」と泣いてくれなかったんですが
始の中の人が泣いてくれてました。
始の中の人は会場全体を沸かせようというトークやアクションが多く
もともとのファンというわけではない私もちょっと森本氏好感度が上がりました。歌良かったしね・・・
そうしてトークショーも終わり。
秋葉原へ行ってDさんと合流、パスタ食べに行ってきました。
Dさんと私はミートスパ(※14)でK先生はウニ(※15)入りのシーフードかなんかのやつ。
しかしK先生のパスタには角切りトマトが乗っていてトマト嫌いのK先生お怒り。
その後フマ(※16)に寄って
DさんによるK先生へのPCパーツ講座をやりました。
今度K先生が初めての自作PCが欲しい(でも組むのはDさん)というので
説明をする必要を感じたわけですね。
※2・・・剣第一話で「本当に裏切ったんですか」という台詞が「オンドゥルルラギッタンディスカー」に
聴こえたというところからネット上で祭り発生。以来「オンドゥル語」と呼ばれる。
※3・・・っていうか主に2ちゃんねらー。
※4・・・仮面ライダーギャレン・橘朔也。主人公の先輩格。
問題の括舌により「橘さん」という台詞が「ダディーヤナザン」と聞こえたというところから「ダディ」と呼ばれ、
その劇中の独特のヘタレっぷりが広く愛されている人。中の人は天野浩成さんという。
※5・・・「ダディになら処女を捧げても構わん」という名言を残している。801な意味とはちょっと違う・・・筈だ
※6・・・仮面ライダーカリス・相川始。人外の存在にしてライダーというダーティーヒーロー。
「俺は貴様をぶっ殺す」→「オレハクサムァヲムッコロス」という台詞を言い、イケメンライダーとしては
異色の怖い顔をお茶の間に流してしまったことで通称ムッコロとも呼ばれている。
中の人は森本亮治さん。実は役柄とは逆にノリの良い関西人らしい。
※7・・・仮面ライダーレンゲル・上條睦月。高校生ライダー。
特に括舌が悪かったり怖い顔を披露したりはしていない。劇中では全般にヘタレ。
中の人は北条隆博さん。H2にも出てる模様。
※8・・・仮面ライダーブレイド・剣崎一真。主人公。
彼の括舌の悪さがなければ剣の視聴者層は随分違ったものになっていたのではないだろうか。
掛け声として「ウェイ」という台詞も有名。オンドゥル星の王子というネット上設定が付与されている。
中の人は椿隆之さん。実質今回がデビュー作だと思う。
※9・・・白井虎太郎。ルポライター志望で仮面ライダーについての本を書きたいがために
剣崎らを家に居候させている。劇中で毎回牛乳を飲むので通称牛乳。
中の人は竹財輝之介さん。ジャニ系の綺麗なお顔してます。
※10・・・広瀬さん。通称ヒロシさん。劇中では大抵怖い顔してライダー達を怒鳴っているため、
実際にはそんなこともないのにブサイクヒロイン扱いされたりしていた不遇な人。
中の人は江川有未さん。普通にしてれば普通に可愛い人だと思います・・・。
※11・・・望美ちゃん。睦月の彼女役。ヘタレ睦月を引っ張るしっかり者の役回り。
中の人は宮澤ありささん。現役高校生らしい。
※12・・・通称「敵裸体」。サビの「Take it a Try」がこう聞こえる。
※13・・・通称「辛味噌」。サビの「got to be strong」がこう聞こえる。
※14・・・劇中で虎太郎の作ったまずいミートスパゲティを橘さんが実に旨そうに食い一皿あけた後で
「これ食ってもいいかな?」と満面の笑みと共に2皿目を掲げるシーンが描かれた。
橘さんの住居らしきものがが劇中に出てこないため、家も無くて普段ろくに食ってない疑惑があったのだが
それを裏付けるかのような演出であった。
※15・・・橘さんの中の人がインタビュー前に隣の部屋で寿司を見つけ
「あっちの部屋に寿司があった!ウニもあったぞ!」と叫んだらしく中の人ウニ大好き疑惑がある。
※16・・・ソフマップのこと。某店員さんとかがフマって言うから。
※17・・・ギラファさん。※17なんてどこにも無いよ!という貴方、よくぞ読んでくれました。
橘ギャレンが剣47話で命を賭して倒した52体目のアンデッド(剣世界での敵モンスター)。
ヨン様を意識したっぽい芥子色のタートルと眼鏡があざといので最初着目していなかったが、
劇中で始を脅し挑発するなど悪役っぽさ満点の台詞回しがとってもカッコイイ人。
仮面ライダーショー第一回公演(朝の回)でゲストだったらしい。みたかった
※ネタバレ含みます
仮面ライダー剣が最終回を迎えました
「誰かが不幸になるのを見たくない」と思っている人が自己犠牲するパターンでENDでした
まあ最終回としては良かったと思うんですが個人的理念として自己犠牲型はちょっと・・・
若い頃は自己犠牲型好きだったんですが近年は見てて腹立たしいことが多いです
「俺以外のみんなが幸せならそれでいいや(@^∇^)」とかいうのは
"俺"がその幸せを享受できないことを周りがどう思うかとかはご放置な感があるゆえ片手落ちかと。
そう周囲の後味が悪いのですよ一人自己犠牲型は!
勿論そこら辺も踏まえた上でそれでも自分にしかできないからと
犠牲の道を選択するケースもあるんでしょうけどね
考えてありゃそりゃしょうがないですよお前が信じた道を行くしかないさ
同時に万人が幸せになるなんてどだい無理なんですから
ここはひとつみんな他人のことなんて考えずに個々の幸福を追い求めるとよいとおもいます
マジッククラッシャーはC効果ものるらしい。ハイWizも武器Cが生きる時代がついに
あとはLoDと戦ったり。降魔IKNI
素INT71(込み込み94)で5人PT(GXクルセ含)だとSP切れまくりでした orz
やっぱりINTはもうちょっと欲しいかもしれない
サキュ角は男でも装備できました。
DOPのMVPとった
でもソロじゃないしタゲコントロールはK先生がやってくれたりとか
スタン中のヒールはAさんがやってくれたりだとかもーみんなのおかげ(つд`;)
つかあんまり考えないでME撃ってても与ダメ的にいけちゃう?
もーちょっと頭使った戦いしたいなあ
去年の仮面ライダーダディ(誤)こと
天野浩成さんの2枚目のCDシングル発売イベントが
後楽園ラクーアでありまして
しかしながら私は別件の用事により行けなかったので
K先生にCD買ってきてもらいました
んで帰りにそれを受け取りに向かう
なんでもCD1枚を買うと握手券だけ貰えるところを
3枚同時に購入するとサイン券も貰えるということで(あざとい商売ですね!)
どうせ私の分も頼んであって2枚買うわけなのでついでに3枚を買い
めでたくCDパッケージにサインして貰った様子
待ち合わせする時点で何故か電話がつながらず
"留守電になる→切れる"コンボが繰り返され
なんとかメールのやりとりを元に合流したところ
K「え、電話切れてた?ちゃんとここ押してたけど・・・」
ゆ「・・・それ切る方(のボタン)!」
アクティブスキルによる着信拒否がー!(何
K先生携帯持って半年ほど経つと思いますが相変わらず文明の利器使いこなせてません
そしてひとしきりイベントの様子を聞く
歌ってるとこを見ても何をやってる姿を見ても大丈夫か心配になる、と
幸せそうな様子でダディについて語るK先生
しまいには「ダディはなんで男なんだろう・・・」とか言い出しました
「・・・ ち ょ っ と 待 て 」
と言うと
「俺が女だったら良かったのに」
・・・(・∀・)
ダディに萌えすぎるあまり明らかにいろいろ見失ってる子が
もうね路上で笑い死ぬかと思いました
金曜は友人に誘われて
「ゼロの柩」という演劇を観に行った。
1970年代初頭に殺人を犯して死刑囚となった男。
当時は死刑囚は独房の中で小鳥を飼うことが許されていた。
小鳥を見つめながら自分が殺した女たちを思い出す死刑囚。
死刑囚が殺したのは自分の妻と愛人であった。
愛人は彼の子を宿し、妻と愛人はその日会う予定であった。
妻は鈍感でいつも自信なさげに男の顔色ばかり伺い、
しかし要らない食べないと言っても男の好物ばかりで食事を作るような女だった。
愛人は華やかで猛々しい情熱を持った女だった。
しかし男との当たり前の幸せに憧れるようになり、子を為し、認知を求めた。
役割とニーズがいつのまにか二人の間でずれてしまっていた。
死刑囚は妻と愛人をその日「急に会わせたくなくなった」のだという。
母親も父親も亡くし親戚に引き取られ
やがて大学生になった死刑囚の娘は
父親の話が訊きたくて、
父親を知る元看守に会うために東京から仙台へ向かう。
看守達は持ち回りで死刑執行を任命されるという。
ボタンを押したその日は、特別手当が出るのだという。
その手当てを全て酒に変え飲み明かす者、
賭博にぶちこむ者とさまざまであるが
この看守の場合は特上の肉を買って帰り、家族と共にすき焼きを食べるのだった。
死刑執行で受け取った手当てで肉を買うという一見ブラックな行為を
しかしその生真面目な初老の看守はシニカルな目を持ってではなく、淡々と行なう。
看守の妻は肉を受け取って看守に礼を言い、
既に出来ていた食事の支度を片付けてすき焼きの支度を始める。
何事にも夫を立て、風呂に入るのも必ず最後であるような控えめな妻は
そのすき焼きの肉にだけは真っ先に箸をつけるという。
看守が背負っているものを、分かち合うそれは儀式のようである。
「あなたのお父さんの死刑執行人は、私です」
元看守は死刑囚の娘に言う。
死刑囚も元看守も
等しく、他人の生をその手で閉じたことのある人間である。
一方は違法でありもう一方は合法であり、
それでも人の生を閉じる行為が彼らの上に影を落としていく。
娘は言う。
「お父さんはお母さんを愛していたんでしょうか?
どうしてもそれが知りたくて、恰好悪いけど私」
元看守は娘のその問いには答えられない。
元看守が知っているのはこれだけである。
死刑囚が小鳥につけていた名は、娘の愛称であった。
---
以下、感想。
殺す者が殺される者になり殺す必然性の無い者が殺す者に回る中で
両者の対比の中で浮かび上がる単一のテーマがあって
それがもう少し強く表現されていたら尚良かったんじゃないかなんて思う。
なんとなく見た目の「らしい雰囲気」に流されがちだった気がする。
個々のシーンには引き込まれたしいろいろ感じるところもあり
総合的には「面白かった」という感想になるのだが、
いざこうやって全体を通じた感想を書こうとしたらいまひとつ明確にできないことに気がついてみたり。
とりあえず愛人役の人の脚が非常に綺麗だった。さすが銀座ホステス役(何
あと元看守の妻の人が上手くて。おばさんなんだけど
小さい声で喋っても台詞が明瞭だし自然だしこちらもさすがだなぁって感じだった。
(若い人は一部で滑舌が微妙な人もいたので)
ちなみに昨日が最終公演だった模様。
Bunkamura ザ・ミュージアムのギュスターヴ・モロー展に
友人と行ってきた。
モローといえば有名なのはやはりサロメと宙に浮かぶヨハネの首を描いた『出現』だと思うが
象徴派に分類される画家でありながらモロー当人は「歴史画家」のつもりでおり、
史実を描くような心づもりで
ギリシャ神話や聖書の物語にテーマを求めた絵を描いていたようだ。
リンク先にもある『エウロペ』は、本物を生で見ると
エウロペの脚部分が白桃色に息づいており生きた女性の脚と見まごうばかりに美しい。
件の『出現』も生で見ると迫力が違う。
後年に加筆したらしい背景の線画が、元の画材が盛り上がっている上に描かれているので
単純に平面として見た場合とまるで違った趣があり。
油絵は平面なのではなく立体なのだと今更ながらに実感した。
モロー展後、映画の日だし『チャーリーとチョコレート工場』を観ていこうかと思っていたら
レイトショー以外の回は既に満席、レイトショーでも二人一緒には座れず
しかもちょいと悪い席しか残っていないと聞かされたので結局映画は止めることに。
おそるべし映画の日。もののついでにちょいと良作を、ってのは無理なのね…。
SHINOBIなら観れたけど(ry
カラオケ後は地酒と焼酎豊富な店で魚介類で一杯。
友人はここの生牡蠣がいたく好きである模様だったが
私としてはノドグロの塩焼きが最も気に入った。
白身肉がぷりぷりしてるんですよ!!!
あと誕生日プレゼントとしてアロマストラップを頂いた。アロマオイルも一緒に詰めてもらいつつ。
ありがとうございました。
10/28に『ハンナ』という
ろう者演劇を観に行った。
ナチスが台頭する時代に16歳の誕生日を迎えたドイツ人の少女ハンナ。
彼女は聾者だったが、聴者の両親と聾者の兄と共に幸せに暮らしていた。
そこへナチスが聾者を対象とした断種の実施と
聾者同士の結婚の禁止を制定する。
兄妹を断種から守るため、家族はばらばらに散り
ハンナは修道院に身をひそめるがそこへもナチがやってくる。
シスターの振りをさせられつつ、他のシスター達の機転で聾者であることを隠しきるハンナ。
後に彼女はフランス・パリへ逃れて喫茶店に住み込んで働き始め、
そこの客として出会った同じく聾者である青年と恋に落ち、結婚する。
しかしパリにヒトラーがやってくるというニュースが流れる。
ハンナはドイツ在住時代の隣人と再会し、
兄がナチスに捕らえられたことを知り、
身重のハンナと夫はパリを離れる決意をする。
列車の中、偶然乗り合わせた医者や女性たちに助けられてハンナは出産する。
…これらの半生を77歳の誕生日を迎えたハンナが回想するという内容である。
聾者演劇なので、俳優陣も聾者であるし
発声される台詞というものはない。(効果音やBGMはかかる)
手話あるいはジェスチャーによって台詞は表現され、
手話に通じていない聴者の観客のためには簡単な字幕が用意されている。
聾者の俳優たちは
皆普段から表現手段としてそれを用いているからなのだろうか、
演劇人であるということを計算に入れてなお驚くほどに表情豊かだ。
ハンナが見せる悲痛な表情は
発声される台詞がなくとも聴者観客の胸を激しくゆさぶるものであった。
例えば私は元々フィクションに対して大変涙脆い方であるのだが
劇の序盤、誕生日パーティーの楽しい雰囲気の中へ
ナチスの政策に憤る兄が飛び込んできたときの
不安と失望と悲しみの入り混じったハンナの表情だけでもらい泣きできてしまうのである。
或いはこの兄がナチスへの怒りを訴える場面において、
声にはならない呻き声というのが
激しい身振りや手話で彼の発言が続く間中漏れ聴こえてくる。その悲痛な響きたるや。
一方で動作による演出、表情づけもまた豊かであり
列車の中で出産した赤子を抱き上げるシーンでは
赤子はなんと布一枚をそれらしく抱きかかえる腕の形によって表現されるのである。
劇の終わった後は、
日本語版の演出者と仏語版作者(トルコ人のレヴェントさんという方)による
手話での挨拶あり。(こちらは同時通訳がつく)
劇中でも字幕に目をやる一瞬というのは俳優の演技が見られないわけなので、
十全にこの劇を楽しもうと思うならば
やはり手話を勉強せねばならないのだろうか!?(笑
と思った。
それにしても起きたことの悲惨さは筆舌に尽くし難くもある。
断種なんて言葉を人間に用いる場合があるとは知らなかったよ…。
ちょうど最近になってフランクルの『夜と霧』を読んでいるところでもあった。
高校時代に世界史をやらなかった子なので
こうした史実物をより理解するためにも
一般教養レベルの世界史をおさえておきたいなあと思う今日この頃である。
これは昔話なのだが。
酒の席でちらっと口にした個人的に痛い話があって。
飲んだ後の小雨混じりの移動中、
途中で終わったその話の続きに関心を示してくれた人が居た。
「やだったらいいんですけどー、でもちょっと聞きたいなぁ」
もとより好感は持っていた人だったので、そんな風に言ってくれたことが少し嬉しかった。
それからほどなくして彼には彼女が出来、
この淡い片恋のようなものは形をとる前に終わるのだが
その彼が好きだったのが「演劇集団キャラメルボックス」である。
その為、「キャラメルボックス」に対する関心は芽生えた。
しかしその時点で既にその劇団を知っていて、
彼とその話題で盛り上がる可愛らしい娘さんがおりまして。
知りたいけれど知りたくなくなって。
つまりはまだ自分の知らぬ良いものを
他人は知っていて共有し合えるという状態への嫉妬で。
それから5年が経った。キャラメルボックスは20周年を迎えたという。
目下上演中の演目がとても良かったと、
キャラメルボックス好きの友人から観ることを勧められた。
「行ってごらんよ後悔しないから。お芝居好きでしょう?」
「好きでしょ」と言われてようやく呪縛が解けた。
さまざまな片意地が邪魔をしてその劇団への興味を自分で認められずに居たこと。
そんなこんなで今サンシャイン劇場でやっている
『クロノス』を観てきた。
任意のものを短時間だけ過去へ送りこめるタイムマシン、「クロノス・ジョウンター」。
『クロノス』は、このクロノス・ジョウンターをめぐる人々の物語である。
十五年来の片思いの人のため、自らクロノスに乗り込み過去へ飛ぶことを決意する青年。
しかしその道は決してたやすくはなく。
それでも彼は進む。ひるむことなく。
その姿は観客に訴える。
運命は苛酷で、しかしそれでも人はどこまでも強く在ろうとすることもできると。
芝居ってやつはどうしようもなく荒唐無稽だなと見ていて思う。
しかしそれを言うならおそらく生きること自体が荒唐無稽でもある。
---
「言葉のあやじゃないんですか?」「理系はそんな難しいことは言わない」
って台詞があったんだけど
「言葉のあやじゃないんですか?」「理系にそんなものはない」
の方がいいと思うな(とかいう
ていうかそんなにみんな笑ってなかったけど笑いどころだよねこれ!
演劇集団キャラメルボックス 2007クリスマスツアー
『少年ラヂオ』
11月25日(土)〜12月25日(月) サンシャイン劇場
料金(全席指定・税込) 5,500円
http://www.caramelbox.com/
一部ダブルキャスト(Redキャスト/Greenキャスト)あり
「東京のブログライターご招待」企画により、
演劇集団キャラメルボックス『少年ラヂオ』24日のゲネプロ(最終リハーサル)を観てまいりました。
キャラメルボックスの劇を観るのは今回で3回目。勿論ゲネプロは初めてです。
一般客は居ない状態で、集まったのは50人くらい。役者の表情もばっちり見える前列に陣取り。
(7列目まではスタッフ用に空けてある)
舞台となるのは大正末期の東京。
別れて暮らす弟を迎えにいくため
お金を必要としながらもスリをして暮らしている少年、ラヂオの物語です。
キャラメルボックスの劇は最初の方に群舞(ダンス)があるのですが、
今回はスリがテーマということで財布を空に放り投げてキャッチするような動きが多数取り入れられていて
おまけに役者陣は当然ながら大正期の衣装なのでとにかく華やか。
ドレスの裾がひるがえる。そして男はスーツに帽子。帽子も投げる。かっこいい。
喧嘩シーンなどのアクション、またスリの光景を描き出すストップモーションなどが
多く取り入れられていていかにも演劇ならではという感じ。
また、クリスマスツアーでもあるのでクリスマスソングを歌う場面があったり。
今回は話のテンポがいいなあと思いました。
(去年観た『クロノス』のときは繰り返しが多くて少し冗長に感じた箇所もあったので)
誰も死なないエンターテイメントなのでそこまで泣かせ系ではないけれどスカッと楽しめます。
12/25までの本公演、平日がオススメだそうです。
以下はネタバレ含みます。(フィード取得のひとはちゅういちゅうい)
守りたいはずの弟に秘密でスリをして暮らし、夢を見ないようにして生きてる等身大の主人公が
憧れのお姫様と
聡明で確固たる美学を持ち、眉目も麗しく、喧嘩も強く、そして決して名前を明かさないヒーローとに出会って
一世一代の大博打に打って出る話でして。
…そう、お姫様の魅力より白馬の騎士の魅力がばんばん描かれちゃってるわけですよ。
それは女子の目で観たから、というわけでは多分なくて。
だからこれは兄弟愛の物語あるいはお姫様との淡いロマンスを描きながらも
突き詰めれば
理想のヒーローと出会って主人公が奮起する少年成長譚なのだと思いました。
出てくる小物などの伏線がきれいに回収されていく様がまたなんとも気持ちがいいです。
キャラメルとか。本とか。
終演後に座付作家・演出の成井氏に話を聞く時間が設けられていて(これも企画としてはすごいと思う)
その場で出た話なのだけど。
成井氏自身に12歳下の弟が居て、
成井氏が大学生の頃にこの弟だけを父の妹の家に預け
あとの家族は夜逃げをしたことがあり、
ラヂオが離れて暮らす弟を迎えに行こうと思う背景にはその思い出があるのだと。
キャスティングについては
去年の『クロノス』で主役とヒロインであった二人がお嬢様と執事になっていたりするような
そういう仕掛けを楽しんでほしい、などの話も。
座付作家としてはキャスティングに関しては10割打者でありたいそうだ。分かる。
先行して福島あたりでやっていたのを観に行った人から
Bunkamuraで秋からやるよ、と聞かされて
かねてから気になっていたスーパーエッシャー展にようやく行ってきました。
エッシャーといえば永久機関的な滝や無限回廊、平面の手を描く立体の手の絵
などのだまし絵や
あるいは平面の正則分割(タイリング)などが有名ですが
ここではそれ以前に作成された風景画なども展示されていました。
但し、その頃から写実一辺倒ではなく
現実には見られない山と街を同画面に盛り込んでみたりと
あり得ない風景を表現したりしていたようです。
今回初めて見た作品で一番面白かったのが音楽を図形化したもの。
音符を円、音階を直線で表しており、
バッハのインベンション1番に合わせて作成されたその図形を
元にして組み立てた映像が曲に合わせて動く、というのが会場では展示されていたり。
きっちりと数学的な計算を行った上で構図を作ることを好んだらしいエッシャーの
特異な世界が楽しめるよう展示上の工夫がいろいろ凝らされており
思っていた以上に楽しめました。
DSによる展示作品解説(仮に混んでいて現物に近づけなくても手元で画像拡大できたり。
さすがに全てではないですが)とかエッシャーノートの公開とか。
なかなかおししめです!!
展示場の外に置いてあったガチャガチャでこれを引きました。
ドラゴン
参考:レゴ化エッシャー
これの元絵の絵はがき欲しかったんだけどそれは無かったんですよねえ。残念だ
超初心者向け能楽セミナーというのに行ってきた。
成田美名子ファンとしては能の舞台を一度は見たい、
でもなかなか見に行くきっかけが持てない、ということで。
とりあえず敷居の低そうなこんな催しから参加してみる。
会場は代々木能舞台。都内唯一の屋敷内屋外舞台であるらしい。
講師は浅見さんといって観世流シテ方の能楽師さん。
で、この代々木能舞台、実は浅見さんのご自宅にある。
さすが代々能楽師をしている家だなあと会場に着いて実感。
田舎でしか見たことのないような畳の広い部屋に座布団が敷いてありそこに座る。
40〜50人は居たのかなと。もしかしたらもっとかも。
まず能の歴史や成り立ちについて講義。
講義といっても司会の方は元々浅見さんの飲み友達であったり、
話の内容も冗談交じりの柔らかい雰囲気で質問も自由。
肝心の能舞台を実際に見て説明してもらったり、
面をいくつか見せてもらったり。
今度浅見さんが演じるという曲の謡のさわりを聞かせてもらったり。
能は面をかぶるので
普通の演劇のように目の動きを目で表現することはできない。
その代わり、身体を使って視線の動きを表現するのだという。
謡を聞かせてもらった「熊野」という曲においては
主人公の熊野という女性が病気の母から貰った文を読む場面があるのだけれど
そこで文を読み進めていることが分かるよう
首を左右に動かすところを実演してもらったり。
なお、これは平忠盛が登場する室町末期の曲なのだが
当時の習俗である「散らし書き」が文において行われていることを示すため
何度も首を左右に動かすのだけど、
現代人には(知識として持っていないと)ぴんとこない所作であるため
流派によっては省略して演じるのが主流になりつつあるとか
またある流派では古式に忠実に行っているとか
そんな話も面白かった。
鏡板の方向は喜多流においてだけ南であとの流派では北扱いだとか。
[それQMA]タグをつけるとあらゆる雑学が興味深く聞こえてきていいね!
やらないけど。
デジカメ忘れたので携帯カメラのしょぼい写真しか撮れなくて残念至極。
演劇集団キャラメルボックス 2007スプリングツアー
『まつさをな』
4月7日(土)〜5月6日(日) サンシャイン劇場
料金(全席指定・税込) 5,500円
http://www.caramelbox.com/stage/matsusawona/index_f.html
「ブログライターご招待」企画により、
演劇集団キャラメルボックス『まつさをな』の初日公演を観てまいりました。
今回は2階席。一般公演日に招待してもらうのでこれもやむなし、でしょうか。
舞台となるのは幕末期の小田原藩。
家老の息子である青柳啓一郎が
旅芸人の一座の中に死んだ姉と瓜二つの娘・千鶴を見つけ、
青柳家の養女として引き取りたいと申し入れることからこの物語は始まりまして。
この千鶴と啓一郎を中心にして
藩政、友情や信頼、そして恋愛などを核としたいくつかの事件が起こるのです。
今回ゲスト出演している劇団☆新感線の粟根まことさんが
この小田原藩のお偉い家老役なのですが、
身体を積極的に使ったユーモラスな表現を多用されていて
威厳たっぷりの筈の家老がものすごく愛嬌のある役に仕上がっていて
それが全体を引き締めているように思いました。
殺陣シーンも勿論あり。傷を負わせたことはこんな風に表現するのね、なんてあたりも楽しいです。
さて、キャラメルボックスの劇を観るのは今回で4回目になるのですが
この劇団の方向性と自分の好みの違いが今回でそろそろ見えてきたかな、と思いました。
その詳細は以下ネタバレで。(フィード取得のひとはちゅういしてね!)
『少年ラヂオ』の時にヒーロー役だった大内さんが今回の憎まれ役、
『少年ラヂオ』の時に憎まれ役だった岡田さんが今回のヒーロー
というあたりがちょっと面白かった。
ん、啓一郎はヒーローじゃないのかな、お姫様なのかな(何
千鶴が家を飛び出す理由は、劇中の台詞じゃ足りないと思うんだ。
りくが「この家にはそんな人間は一人もおりません」と言った、
その一人に一瞬でも当てはまってしまった自分を恥じる思いこそが
千鶴が帰れなくなる理由であるはずだもの。
そこが出てこないから、伏線回収率(何)がダウン。
あと嫉妬・怨恨・逆恨みは個人的には大好き(何)だけど、
他にも書いてる方がおいででしたけど藩政に関する意見の対立も欲しかったかな。
どんでん返しもあるかと思ったら無い、とかもちょっとがっかり。まぁそこは枝葉にして好みか。
そうした微妙な整合性の不足感、
辻褄の合わない細部を合わせず「想い」で埋めてしまう傾向、
あと一歩二歩踏み込んで掘り下げてほしいところでそれをしないところ、等が
どうしても後に残る(プラスの部分で凌駕されてしまわない)と自分の場合思ってしまうので
ああ、求めてるものと違うのかなぁ、と思うのだ。
決してつまらなくはないんだけどね。
『ミス・ダンデライオン』が今まで観た中では
その点で一番矛盾が少なくて伏線回収率が高くて泣かせも強くて良かったなー。
まあ、そんなことを思いつつも
「娘を失うのは一度で十分です」あたりでしっかり泣いてました。
青柳家の面々が皆いいキャラでね。
…『サボテンの花』、観とけばよかったかなぁ。
はじめはその存在も知らなかったJILSを望月真琴さんから聴かされ
「コイビト?/イミテーション」の歌詞にやられて足を運ぶことを決意した
5/2九段会館のJILS公演ですが、
チケット買った後に解散が発表され最初で最後の生JILSということになりました。
開演前には望月真琴さん、l-_-l さん、姫さん、真琴さんのご友人としばし歓談。
席は私ひとりが2階席の2列目で。
2階席1列目は招待客だったらしく実質視界があいててかなり良い感じで見られました。
生ストリングスカルテットに軽く度肝を抜かれたり。
好きな曲は演ってくれませんでしたが逆に今回で好きになった曲もあって良かったです。
その後、飲みに九段下から隣の神保町へと移動。
以前一度行った居酒屋にて望月さんと二人で歓談。
良い案配に酔った後、
2階座敷で飲んでいたはてな界隈の皆さんに挨拶だけしに行ったら何故か酒を渡される。
再び1階に戻りしばらく飲んだ後おとなしく電車のあるうちに帰りました^ヮ^
この辺りについては望月さんのレポがとにかく面白いのでご参照ください。
ちょっと強い薬でごまかしてる眠れない自分のコトを
嫌いになればなるほど独りなのが不安で
愛され足りない気がしてるキミは「必要だ」と言われたくて
誰かに重ねた自分と抱きあうんでしょ
沢渡真雪さん(※1)と日本科学未来館へ行ってきました。
今回一番の目当てはプラネタリウム。ここには投影機としてメガスターIIが設置されているのです。
メガスターIIの性能については過去に当サイトでも触れたことがありますが
11等星まで投影しているので
双眼鏡を持参すると肉眼では見えない暗い星を観測することも可能です。
「プラネタリウムは予約券を貰うため土日は朝から並ぶ必要がある」と噂に聞いていたので、
今回は平日だけれどもまだ夏休みということで
開館より少し早めを目論んで行くと既に30人くらい並んでいました。
並んでいるとお姉さんがパンフレットをくれました。
そして5Fには元気なくるみん(※2)の姿が!!
ほんとは7Fでしたが(謎
プラネタリウムの今回の番組は「偶然の惑星」。
太陽系の各惑星の特徴などの紹介と共に
地球という惑星が生まれた偶然についての考察から始まりました。
外周に存在する木星が、その引力で太陽系外から降り注ぐ物体の軌道を曲げ、
地球に衝突しない状況が作られていること。
月という太陽系惑星で最大の衛星が地軸を安定させていること。
太陽からの適切な距離が、水を液体の形で存在させ、大気圏を作っていること。
周回軌道の形が楕円ではなく円に近いため、温度が安定していること。
その後、偶然性プログラミングによって構成された、
毎回ランダムで変わるという抽象的な映像の描画と
オリジナルパーカッションによる、これまたランダムな演奏。
「偶然」というキーワードにこだわった番組でしたが
個人的にはもう少し落ち着いてメガスターの星空自体を楽しむような番組が
あるといいなあと思いました。
7Fのレストランで昼食後、直径約6.5mの球体ディスプレイ「ジオコスモス」を見たり
なうろーでぃんぐ
ASIMOを見たり
中腰
その他常設展示品をそれぞれ見て回りました。
企画展も見てきました。ただいま開催されていたのは「サイエンスニュース!アジア展」。
パンダの保護、漢方などに関する展示のあれこれに混じって
目を引いたのはゴミ再利用で作られる化学物質、エアロゲル。
粉末状のエアロゲルがペットボトルに入ったものを振ると
まるで液体みたいに滑らかに動き、隣に置かれた小麦粉入りペットボトルとは桁違いの軽さ。
最後に1Fのショップで宇宙食を購入。
なかなか盛り沢山の一日を過ごすことができました。
前に行ってからまだ1ヶ月経っていないのだけど、
プラネタリウムの予約が機械仕掛けになっていたり
各フロア入場時に入場券のQRコードを読み取らせるためのゲートが出現していたりと
いろいろ未来感がアップしていました。
プラネタリウムの番組は前と変わらず。
今回は無料巡回バスを利用してアクアシティお台場のラーメン国技館まで足を伸ばして昼食。
そんなこんなで時間を消費したこともありますが
結局17時過ぎまでかかってまだ細部は見尽くせていないという有様。
遠いのが難点なのよねー。
あとアクアシティお台場で一目惚れしてこれを買った。
はんなり豆腐というシリーズらしい。
姉が誘ってくれまして。
ポリス流行ってたのっていつ頃だろう……と思ってたんですがどうやら80年代前半まではぶいぶい言わせてたらしい。
「孤独のメッセージ」で始まって、最後から2曲目が「見つめていたい」。実質それくらいしか知らない。まあ兄姉が家の中でさんざんポリスとかスティングかけてた世代なのでサビだけならなんか知ってる!!って曲はその他にもありましたが。
ちなみに「孤独のメッセージ」の最後は、こんな歌詞で締めくくられています。
無数のボトルが浜辺に流れ着いている
俺はどうやら孤独でありながら孤独でないらしい