2007年02月26日

超初心者向け能楽セミナー(2/25)

超初心者向け能楽セミナーというのに行ってきた。

成田美名子ファンとしては能の舞台を一度は見たい、
でもなかなか見に行くきっかけが持てない、ということで。
とりあえず敷居の低そうなこんな催しから参加してみる。

会場は代々木能舞台。都内唯一の屋敷内屋外舞台であるらしい。
講師は浅見さんといって観世流シテ方の能楽師さん。
で、この代々木能舞台、実は浅見さんのご自宅にある。
さすが代々能楽師をしている家だなあと会場に着いて実感。

田舎でしか見たことのないような畳の広い部屋に座布団が敷いてありそこに座る。
40〜50人は居たのかなと。もしかしたらもっとかも。

まず能の歴史や成り立ちについて講義。
講義といっても司会の方は元々浅見さんの飲み友達であったり、
話の内容も冗談交じりの柔らかい雰囲気で質問も自由。

肝心の能舞台を実際に見て説明してもらったり、
面をいくつか見せてもらったり。

今度浅見さんが演じるという曲の謡のさわりを聞かせてもらったり。

能は面をかぶるので
普通の演劇のように目の動きを目で表現することはできない。
その代わり、身体を使って視線の動きを表現するのだという。

謡を聞かせてもらった「熊野」という曲においては
主人公の熊野という女性が病気の母から貰った文を読む場面があるのだけれど
そこで文を読み進めていることが分かるよう
首を左右に動かすところを実演してもらったり。

なお、これは平忠盛が登場する室町末期の曲なのだが
当時の習俗である「散らし書き」が文において行われていることを示すため
何度も首を左右に動かすのだけど、
現代人には(知識として持っていないと)ぴんとこない所作であるため
流派によっては省略して演じるのが主流になりつつあるとか
またある流派では古式に忠実に行っているとか
そんな話も面白かった。

鏡板の方向は喜多流においてだけ南であとの流派では北扱いだとか。

[それQMA]タグをつけるとあらゆる雑学が興味深く聞こえてきていいね!
やらないけど。

デジカメ忘れたので携帯カメラのしょぼい写真しか撮れなくて残念至極。

投稿者 narukami : 2007年02月26日 13:06 | トラックバック
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