2005年08月04日

「影牢」と「陰摩羅鬼の瑕」とはある意味表裏に位置している

またまた影牢話

ここの影牢評が面白かった。
エンディング内容に関するバレありなので
影牢未プレイで今後プレイする可能性のある人は注意されたし。
読めば読んだで影牢の魅力が増すと思う、けどね。

影牢のすごさは主人公ミレニアが無心に人を殺し続けていく点に集約されている。

エヴァにおいて綾波がどんなことにも「命令があればそうするわ」と言うのと同様、
ミレニアもただ命じられたから人を殺していく。意思を持たぬ人形のように。
無垢でありつつ殺戮者でもあるという、そのギャップが主人公の魅力でもあるのが影牢だ。

殺戮が人の命を奪い、
結果として各人が背景に持っているそれぞれの物語を永遠に閉ざしてしまうこと。
それを我々プレイヤーは知っているし、
シナリオを進めていく上でも幾度となくそれを見せつけられる。

だが、各人が抱えている物語にミレニア自身は思いをめぐらせることがない。
幼い時期に人間から隔絶され、限られた知識をのみ与えられて刻人に育てられたミレニアは
そんなものが存在しているとは知りようがないからだ。

だからプレイヤーがたとえどれだけターゲットに同情し逃がしたいと思ったとしても、
「逃げていくのを放置する」か「殺す」かの選択肢しかそこには存在し得ない。
いきおい、ゲーム内では殺戮の技術を上げていくしか、できることはない。

リンク先にはこうある。

>ミレニアの動機がわからないことは、ゲームを進める上で何の障害にもならない、ということである。
>つまるところ、ミレニアは刻人の「マリオネット」であると同時に、プレイヤーの「マリオネット」でもある。

操り人形でありながら、刻人の意図にもプレイヤーの意図にも必ずしも従わず、
それでいて本人自身の明確な意思によってとも思えぬままに屍を積んでいくミレニア。

思うに、エンディングはおまけであり言い訳にすぎない。
プレイヤーはゲームとして用意された殺戮に興じる一方で、
淡々と殺戮を重ねるミレニアという存在に恐怖するというのが
影牢のひとつの楽しみ方だといえるだろう。

ミレニアの人気が高いという理由のひとつがこの構図にもあるように思えた。

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いわゆる「エンディング3」を今回は真っ先に見てみたけど
昔見たときよりも鬱いEDに思えました

投稿者 narukami : 2005年08月04日 17:25 | トラックバック
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