2005年02月07日

2月の新刊群(2/7)

ここ数日で読んだもの。

・HUNTER×HUNTER(21)   冨樫義博
・DEATH NOTE(5)       大場つぐみ/小畑健
・無限の住人(17)        沙村広明
・花よりも花の如く(3)      成田美名子
・日本橋ヨヲコ短編集      日本橋ヨヲコ
・プラスチック解体高校(1)(2)  日本橋ヨヲコ

以下、感想。

[>ハンタ
そんなに白くないです。面白いです。キメラアントの「王」が誕生する巻。
パームさんの"恋愛というものが自分に何かをもたらしてくれると思い込んでやまない"様子が
なんともリアルに描かれてるのでこの辺りの流れはお気に入り。
そして救出されたカイトの表情がすごいです。小さいお友達はトラウマになったりしないでしょうか。

[>デスノ
ぐだぐだ。
女に優しい月なんて月じゃありません。
Lの風貌がセンリツ(ハンタの)に似てきた気がします。

[>無限の住人
吉野瞳阿が夷作なしでは存外に脆いところを見せつけます。
前巻までの傍若無人さに呆れていたような人のハートもがっちりつかむ勢いです。
そして凛が瞳阿に逸刀流ということを踏まえた説教をしたりします。
これはぐだぐだと言われてるのをなんとかしようとしているんでしょうか。

[>花よりも花の如く
個人的に成田作品はン十年間くらい読んでますが、
基本的に人と人とのかかわりをテーマにしたハートウォームな作品を描く方です。
この作品もその例にもれません。ギャグは少なく真面目な雰囲気の中に静かな温かみがあります。

能役者さんを主役とし、能や普段の生活を通していろいろ考え成長していく様を
1話完結形式で描いています。能の知識がなくても楽しめます(観に行きたくなるし)。
割と心理学的なところを踏まえたエピソードも出てきます。シャドウの話とか。

成田作品(ちなみに"CHIPHER"でですが)にも出てきた言葉で最近実感しているものがあります。
「愛情は増える」ということです。
子供が2人いたら100あるものが50+50になるのではなく、100+100になるんだ、とかそういうの。
勿論増えたものの全てが同じ愛の形になるとは限らないのですが。
そう思うと浮気とか妾とかっていうのも形式として否定されるものではないと思い始めた今日この頃。
(とはいえ悪意のない二股がOKかっていうのとはまた別の話で。)

[>日本橋ヨヲコ短編集
高校生が主人公の青春ものの短編。
多くは語りませんってか語れません。見かけたら買え。読め。読んでくださいおねがいします。

[>プラスチック解体高校
これも高校生もの。
ちなみに「G戦場ヘヴンズドア」に出てくる町田都さんと同名の絵の上手い子が出てきますが、
性格は少し違うっぽい。

「みんな僕のこと嫌ってる気がするんだ」
「そうかなあ」
「そうだよきっと」
「みっちゃんがみんなのこと嫌ってるんじゃないのかな」

ああっこんなとこにも君達がいて僕がいる!(何

これも四の五の言わずに買え。読め。一生のお願いです。日本橋ヨヲコはあなたを救います。

日本橋ヨヲコ作品とは私にとって、
自分に近い苦悩をその中に見出すのがあまりにたやすいのですね。
そんなこんなで人にも勧めまくりだったりするわけですが・・・

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これは買ってないけれど。
アフタヌーンで連載されててアフタコミックスは絶版になっていた
五十嵐大介「はなしっぱなし」が河出書房新社から出ていました。

アフタ系ってことでks子さんあたりにおすすめ?

投稿者 narukami : 2005年02月07日 20:48 | トラックバック
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