年賀状を書いていた。
きちんとした住所録というのを作っていないので
古い手紙をひっくり返して出したい人の住所を調べていた。
そう簡単に見つからなかったりして
あれこれ探すことになるからなかなかに始末が悪い。
そうして古い手紙を眺めていると
久々に近況を知りたいと思う人が幾人か出てくる。
自分がまだ携帯やPCを持っていなかった時代の、手紙しか連絡手段のない友人達。
小学校時代と中学校時代のアルバムと文集は
今ではもう手元に無くて住所を調べるのに使えない
…私はとっとと早死にしてしまいたい子どもだったし
1999年に世界が終わるのをどこか信じてもいたから
高校を辞めて家に居た頃に隣町まで捨てに行ってしまったのだ
自分の小さい頃の写真と一緒に
さすがに出来ることならそれを取り戻したいと今は思うのだが
自分のせいで家族の誰かが嫌われるくらいならこの世から居なくなってしまいたかった
自分と不仲な誰かが居たとして
その子の親が自分の親をとやかく言うような場面に出くわすのが耐えられなかった
というのが私が地元で暮らせない最大の理由であって
たとえ親兄弟であろうとも個人は個人として切り離して評価されたいのだ
それが好き嫌いなんてレベルであっても
かといって誰からも好かれる子ではなくどちらかといえばいつも出る杭であった
…だなんて
そんな余計なことを思い出してしまわぬように
住所録というものはきちんと整備しておくべきものなのだ。