京極夏彦原作『姑獲鳥の夏』映画化作品を観てまいりました。
以下感想です 映画普段観ない子なので拙いですけれども
キャストはまあまあ良かったと思う。
いしだあゆみが化け物じみていた
田中麗奈が敦子のイメージではない。おきゃんな妹、という感じは出ていたけど。
涼子ももっと線が細くて翳のあるイメージだったのが原田知世だったので普通のお嬢様っぽく見えた
一緒に観に行ったK先生は宮迫の木場修がお気に召さなかったようですが
普段TV観ない私としてはそれほども違和感なかったというか。まあ木場修にしては体ちっさいな
冒頭にいきなり出てきてその後も何度となく出てくる実写版姑獲鳥がチープで微妙。
京極堂の店の造りとべらべら喋りながら京極が降りてくるシーンは舞台っぽくてちょっと良い。
ホルマリン漬けのアレが手塚治虫の絵と同じなのはどうしようもないんでしょうか。つかちゃちだし。
まさか本物はそりゃ使えないだろうけども・・・。
原作読んでないと説明不足、というだけではなく
全体に原作での重要な描写が省略されてしまっているという感じ。
つまり省いたことで違うものになっている。
関口君が恋文の際にやらかしてしまったこととか梗子の濡れ場とか内藤の本音とか。
あと仏舎利のところももっと間を生かしてほしい。
時間制約もあるし原作の全てを映画が取り込むことができないのは当たり前なわけで、
逆に原作にできないことをやるから映画だと思うのです。
その点でもっとも不満だったのが
唇の動きだけである人が関口君に何かを言うシーンがあり、その後に京極堂が関口君に
言われた台詞を教えてあげるのですが(原作でもこれは同じ)
逆にこの言われた台詞を教えるシーン映画では要らないと思うわけです。
文章だと唇の動きを描写することができないからなんと言われたか説明させるのもありだけど、
映像ならその動きを「見せる」ことができるんだから。
エヴァでゲンドウがリツコさんに言った言葉、作中で説明なんかされたくないだろ?(何
紙芝居は良かったかな。妊婦の絵がえちかったです!!
と。いろいろと思うことも含めてまあまあ楽しめたかなと。
帰ってから原作読んだら一層面白かったし。
まあまだ上映期間があったにしても人に勧めるかというと勧めないとは思いますが(笑)