密室

パメラ・カーペンターは部屋の床に座り込み、しばし考え込んでいた。

部屋は半畳ほどの狭さしかなく、まるで牢獄のようだった。しっかりと鍵のかかった扉のほかに外と通じている箇所は、2mほどの高さのところに小窓が一つあるきりであり、またそれには鉄格子がしっかりとはめられているようだった。辛うじて差し込む光は外がまだ夜を迎えていないことを教えてくれたが、その光の持つ柔らかさが明け方のものなのかそれとも夕暮れのものであるのかは判断つかなかった。

……早く帰らないとなぁ。こんなところにいたくない。

そう思ったとき、外から彼女を探す子どもの声が聞こえてきた。

ああ、こうしちゃいられない。パメラは軽く身体をしならせると一気に小窓へと駆け上がり、ひげが少しかかる程度の鉄格子の隙間を抜けて難なく外へ飛び出した。


モドル