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修学旅行でバスガイドのお姉さんとこんな話をした。
「小学校の修学旅行が京都だったんだけど、熱出しちゃって」
「残念だったね。実家が京都だから遊びに来たら案内するよ」
冬休みが来た。
両親が旅行で家を空けるため、多めの小遣いが渡された。
お姉さんとはメール交換が続いていた。
「私服だと大人っぽいね」
迎えに来たお姉さんが言う。
中学生がそれほど見違える筈もないのに。
そう言うお姉さんも、今日は勿論バスガイド姿ではなく。
記憶の中よりも可愛らしく見える白いファーコート。
その日の京都は今にも雪になりそうな曇天で。
案内されるまま歩くうちに体も冷えて。
「寒いね。どこか入る?」
僕が答えあぐねているとお姉さんが寄り添ってきた。
伝わってきた体温は温かく、
しかし寒さを忘れさせたのはむしろ別のものだった。
「――くんは学校でモテるでしょ?カワイイし」
「そ、そんな事ないです。…女と喋んないし」
「そうなの?」
不意に顔が近づけられた。
そんなつもりで来たんじゃないのに、という気持ちと
初めてそんな事をする興奮とで混乱しながら
僕は夢中でお姉さんの唇に自分のそれを押し当てた。
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